7/28(土)第3回 空き地歌会 題詠「地」の作者&選歌結果です。
A 吹き荒れる神風に頬叩かれて我立ち上がりし地に繋がる(ゆあ環)
《選》竹内亮
B 地下鉄を鏡の箱にしてしまうおまえのちから おまえのこころ(むしたけ)
《選》紗都子 檀可南子 飯田彩乃
C 読みかけの本が真昼の空を飛び地面に刺さるブックマーカー (二葉吾郎)
《選》たえなかすず 檀可南子 hacha 実山咲千花 ゆあ環 飯田彩乃
D うつくしいしあわせを名に持つ人の手のパン生地になりたい夕べ (田中ましろ)
《選》在原紀之 紗都子 空音 竹内亮 ショージサキ
二葉吾郎 むしたけ 本多響乃 天国ななお
E 白地図に色をかさねてゆきながら再生させるふたりの軌跡 (紗都子)
《選》在原紀之 住友秀夫 田中ましろ ゆあ環 野比益多
F 金だらい抱えて路地を追いかけたラッパの音と赤い夕焼け(住友秀夫)
《選》竹内亮 hacha 龍翔
G 地下室に監禁されていたような片思いから脱出をする(本多響乃)
《選》在原紀之 野比益多
H それなりに無敵と思う 地下水も空に撒いたら虹に変わるし (ショージサキ)
《選》紗都子 住友秀夫 檀可南子 実山咲千花
結城直 薫智大介 むしたけ 天国ななお
I 意地はらず肌を重ねていたのなら少しは楽になれてたのかな (薫智大介)
《選》
J 飲み干したワインボトルを並べれば墓地にも見えるなくした恋の (空音)
《選》在原紀之 田中ましろ hacha ゆあ環 結城直 龍翔 天国ななお
K 誰でさえ土に還れば荒れ果てた大地に花を咲かすのでしょう (結城直)
《選》竹内亮 檀可南子 薫智大介
L のうのうとわたしの地球に触れながらあなたが取ると言った責任 (龍翔)
《選》住友秀夫 空音 田中ましろ 実山咲千花
結城直 ショージサキ 飯田彩乃 野比益多
M ノーヒットノーラン直前地に落ちたまばゆい夏の弧線を思え(たえなかすず)
《選》住友秀夫 空音 檀可南子 hacha ショージサキ
薫智大介 むしたけ 本多響乃 飯田彩乃
N 口づけを 交わしたあの地に また立てば 「なぜはじめてを…」と ほんのり悔やむ(在原紀之)
《選》
O 明け方の腕をながれる静脈の青の向こうに地の果てを見た (飯田彩乃)
《選》住友秀夫 結城直 ショージサキ
P シダの茂る森で言われた「ありがとう」地下水脈の音に似ていた (竹内亮)
《選》紗都子 実山咲千花 ゆあ環 二葉吾郎 むしたけ
Q 王様の耳はロバの耳だけど好き 地面を掘ってこっそり言った(檀可南子)
《選》紗都子 空音 田中ましろ 実山咲千花 二葉吾郎
本多響乃 天国ななお 野比益多
R 右耳を地面にきゅっとくっつけて左耳から空あふれさす(野比益多)
《選》たえなかすず 田中ましろ 結城直 ショージサキ
二葉吾郎 龍翔 本多響乃
S この叶わない気持ち衛星になる 下を見上げる空から地球 (hacha)
《選》たえなかすず 竹内亮
T 地球儀を持って地球を歩いてもやっぱり道に迷ってしまう (実山咲千花)
《選》空音 たえなかすず 薫智大介 二葉吾郎 むしたけ
龍翔 本多響乃 天国ななお 飯田彩乃
U 着地した場所は違っていたような気がするけれど幸せでした(天国ななお)
《選》在原紀之 たえなかすず hacha ゆあ環 薫智大介 龍翔 野比益多
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