第6回空き地歌会3/21(金)の詠草が20首揃いました。
★参加者のみなさまへ
ご自分の歌に間違いがないかご確認ください。
★詠草のみのみなさまへ
3/19(水)24:00までに5首選5首評を
野比までメールでお送りください。
★参加者以外のみなさまへ
詠草についての評や感想は、歌会当日までお控えいただけると
ありがたいです。
当日歌会時のtwitterでの評や感想は大歓迎です!
よろしくおねがいいたします。
自由詠 全20首----------------------------------------------------------------------
A 選ばなかったほうの未来を思う日の玉ねぎ三個粗みじんに処す
B 愛しさをこぼさぬようにおくるみを抱いて母は腕で重ね着
C くちづけのまつげに降りた結晶のうつくしさとか伝えそびれる
D ドーナツの穴に天使がいるように不在のしめす優しさを噛む
E まっすぐに立ってるようで少しだけ内股なんだ 脱がせて気づく
F 「今度タコ入れやがったら承知しねぇ」赤ウインナさえ仇か今は
G おたがいの口真似をしているうちに積荷をおろす春という船
H 路線図は蜘蛛の巣めいてつかまれば死をまつばかり夜の東京
I 雨あがりの三角公園でねむる きみが今年も誕生する日
J 前世で並んで咲いていた花と午後の電車でまた隣り合う
K 水であることを忘れて光ってる海を見つけて音は消えゆく
L 街頭の光の傘を過ぎながら我慢強かったのは君のほうだと
M アメイジング・グレイス流れ雨音が決意止めても 二通目へ、いざ
N 含羞の捨てどころなく胸につまる夕映えを吐きにゆくだけの旅
O おそろいのセーターに星 自転車は道路のひかりにつつまれて消ゆ
P 手違いのようなうれしさ持て余し春の沼地にふたりで座る
Q 水を飲み干すように好きになったせい(さざなむよさざなむよ)きらきら痛い
R 適切なフローを踏んで放りだすおとなの奥歯 やはり銀色
S パズルピースのやうなる日々を敷き詰めて一枚の画(ゑ)にたどり着かない
T 思うほど食べられないと箸を置く死臭漂う蟹食べ放題
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