21首揃いました。
各自確認をよろしくおねがいします。
なにか間違い等ありましたら、野比までメールをください。
A 吹き荒れる神風に頬叩かれて我立ち上がりし地に繋がる
B 地下鉄を鏡の箱にしてしまうおまえのちから おまえのこころ
C 読みかけの本が真昼の空を飛び地面に刺さるブックマーカー
D うつくしいしあわせを名に持つ人の手のパン生地になりたい夕べ
E 白地図に色をかさねてゆきながら再生させるふたりの軌跡
F 金だらい抱えて路地を追いかけたラッパの音と赤い夕焼け
G 地下室に監禁されていたような片思いから脱出をする
H それなりに無敵と思う 地下水も空に撒いたら虹に変わるし
I 意地はらず肌を重ねていたのなら少しは楽になれてたのかな
J 飲み干したワインボトルを並べれば墓地にも見えるなくした恋の
K
誰でさえ土に還れば荒れ果てた大地に花を咲かすのでしょう
L
のうのうとわたしの地球に触れながらあなたが取ると言った責任
M ノーヒットノーラン直前地に落ちたまばゆい夏の弧線を思え
N 口づけを
交わしたあの地に
また立てば
「なぜはじめてを…」と
ほんのり悔やむ
O 明け方の腕をながれる静脈の青の向こうに地の果てを見た
P シダの茂る森で言われた「ありがとう」地下水脈の音に似ていた
Q 王様の耳はロバの耳だけど好き 地面を掘ってこっそり言った
R 右耳を地面にきゅっとくっつけて左耳から空あふれさす
S この叶わない気持ち衛星になる 下を見上げる空から地球
T 地球儀を持って地球を歩いてもやっぱり道に迷ってしまう
U
着地した場所は違っていたような気がするけれど幸せでした
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